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【愛媛県今治市・IKEUCHI ORGANIC】企業特集のゴールとは。そしてこれからのこと|対談──牟田口武志×鳥井弘文

もしかしたら本当に、このタオルはいつか世界を変えるのかもしれない。【愛媛県今治市・IKEUCHI ORGANIC】企業特集、はじめます。

IKEUCHI ORGANIC株式会社との最初の出会いは、「灯台もと暮らし」を運営する株式会社Waseiの代表である鳥井が、学生時代の頃。母の日にバスローブを贈ろうとしたことがきっかけで、IKEUCHI ORGANICのファンになりました。灯台もと暮らしを立ち上げてからも「いつかタオルの特集をしたい」と編集部は話してきました。

そんな機会をくださったのは、IKEUCHI ORGANICの広報をつとめる牟田口武志さん。Waseiに直接お問合わせいただき、【島根県石見銀山・群言堂】に続く、第二弾となる企業特集をすることに。

そもそも、どうして灯台もと暮らしにお声がけくださったのでしょうか? IKEUCHI ORGANICの企業特集をどんなふうに読んでもらいたいですか? 特集のゴールとは?

牟田口武志さんに、鳥井が率直に疑問を投げかけていきます。

牟田口武志さん

牟田口 武志(むたぐち たけし)

1977年、長崎県生まれ。東京都在住。大学卒業後、映画制作会社、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、外資系大手EC会社を経て、IKEUCHI ORGANICに入社。好きなタオルはオーガニック120。

鳥井弘文

鳥井 弘文(とりい ひろふみ)

1988年北海道生まれ。ブログ「隠居系男子」、Webメディア「灯台もと暮らし」を運営している株式会社Wasei代表。

鳥井 最初、うちのメディアをみつけて声をかけてくれたのはなぜだったんですか? そのときって「イケウチのヒト」は、もうサイト上でやっていましたよね。

牟田口武志(以下、牟田口) そうですね。僕が会社に入ってからすごく思ったこと、感じたことがあって。

鳥井 はい。

牟田口 この会社は、宝の山だと思ったんです。それは、いろんな考え方のひとがいて、すごいユニークなんだけど、自分たちのやってることは特別すごいことではなく、「当たり前」だと思ってるんです。でも、僕から見ると、全然「当たり前」じゃないんです。何でこんなにすごいことをしてるのに、もっと外に向けてアピールしないんだろうと思っていて。そういう意味では誠実なひとが集まってるのかなぁと思って。そういうところをもうちょっと世に出していきたいと。

鳥井 それは、普段から商品を使ってくださってる方々に、少しでも多く伝えたいということですよね。

牟田口 そうですね。やっぱり僕自身が、働いてるひとたちのファンでありたいと思ってるんですよね。メディアだけじゃなくて、いろんなところに「このひといいですよ」ってどんどんオススメして、新しいことを始めるきっかけをつくっていきたい。おせっかいみたいですけど(笑)。

鳥井 今回、実際に「灯台もと暮らし」の特集を終えてみてどうでしたか? 今回ほぼ全ての取材に同行してくださったんですよね。

牟田口 いやー、なんかねえ、率直な感想は僕が一番ありがとうと言いたいというか(笑)。

鳥井 あははは(笑)。

牟田口さんと鳥井

牟田口 「イケウチのヒト」ってすべてを伝えきれなかったって思いが僕の中にあって。あれは、たった2日間で撮影とインタビューを20人ちょっとやったんですね。1人あたり30分でインタビューをして、写真撮って、エンジンが温まってきた頃に時間切れになって……もっと聞きたかったなあと。

鳥井 へえー! そうだったんですね!

牟田口 今回って、時間をちゃんととっていただいて、しかもすごくいろいろと工夫してくれたじゃないですか。話すひとが緊張しないように、途中からそのひとの思い入れのある場所に移動したりとか。細かな気遣いをしてくれたなと思っていて。だからか、社員はみんな本音でしゃべってくれたと、僕は思っています。「あ、ここまでしゃべってくれたんだ」って驚きました。

鳥井 そう言ってもらえると、僕らもすごく嬉しいです。でもあれは、牟田口さんが同席してくださってたっていうのも大きいなと思ってて。

牟田口 いやいや、そんなことはないです。

鳥井 最初、僕らだけで行ったら、きっと「イケウチのヒト」よりも更に相手を緊張させてしまって、タテマエを聞いて終わりみたいな感じだったと思うんですけど、そこに牟田口さんがいてくださったからっていうのは大きかったなと。取材を終えたあとのみなさんの感想は聞かれましたか?

牟田口 原稿が上がってきたときに社員に見てもらっていますが、その際に感想も聞くようにしていて、「家族に見せます」と嬉しそうに話してくれるひとが何人かいました。僕の直感というか印象ですけど、「灯台もと暮らし」のみなさんに気遣いをしてる社員が多かったような感じがしていて。

鳥井 うちのメンバーに気遣いですか?

牟田口 3泊4日も一緒の取材って、なかなかないじゃないですか。それに、今までの取材はほぼ池内一人に密着することが多くて、ああやって1人ひとり向き合う取材っていうのはまったくなかったです。そういう意味では、社員が最初から緊張せずに話せるように、どんなひとたちが来るかも事前に伝えていました。実際に編集部のみなさんと接したひとは、早い段階で灯台もと暮らしのファンになったというのはありますよね。

鳥井 いやぁ、それは本当にありがたいですね。今回の特集に関して言うと、僕らの中でも正直どうなるかがよく分かってなかった。最初は結構おっかなびっくりだったかなと。

牟田口 そうですよね、僕も、じつはおっかなびっくりだったんですよ。

牟田口さん

牟田口 長期取材は受け入れる側にとっても勇気がいることです。要は、いいところも悪いところも、全部見られちゃうわけですよ。見繕うことが絶対できないので。そういう意味では、もうしょうがないというか(笑)。

どうなってもしょうがないけど、それが今のうちの会社の現実だし「イケウチのヒト」の時も、現実の姿で。あのときから一年ちょっと経って、灯台もと暮らしさんの取材でどう変わったかなっていうのは、ほんとにやってみるまで分からなかった。不安もありましたし、楽しみな経験でもありましたね。

鳥井 それで言うと、本当に取材で動向させてもらってよかったなと思える時期だったと僕は思っていて。偶然にもこの4日間、今治オープンハウスの前日までっていう流れを見せてもらったので、みなさんの士気が徐々に上がっていく感じが、すごい手に取るようにわかって。

工場の様子

牟田口 ああー、なるほど。

鳥井 朝礼とかも見学させてもらったじゃないですか。なんかこう、一体感があるというか。空気感がどんどん変わっていってるなって。だからほんと、IKEUCHI ORGANICさんという会社の歴史の中でも、特に大事な4日間を見せてもらえたんじゃないかなあと思ってますね。

朝礼
毎日欠かすのことのない朝礼

牟田口 たしかにそうですね。会社が変わった瞬間っていつだろうって、もしかしたら振り返るときがあるかもしれないですけど、今治オープンハウスのタイミングはターニングポイントになるのかなと思いますね。これだけ1つのことにみんながやって、準備するっていうのは、今までなかったことですから。

openhouseの様子
今治オープンハウスの様子

ありのままのIKEUCHI ORGANICを見てほしい

鳥井 今回の特集は、読者の方々にはどんなふうに読んでもらいたいですか? こんなふうに読んでもらえたら嬉しい、とかありますか?

牟田口 読者への期待……。そうだなあ、読者にこういうふうに読んでもらいたいっていうのは正直言って、ない(笑)。

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鳥井 ホントですか? それで言うと、1回目にお会いしたときから、ずっと不思議だったことがあって、IKEUCHI ORGANICさんってこう見てもらいたいっていうのがほんとにないですよね。

牟田口 ああー、そうですか。

鳥井 皆さん、ありのままに書いてくださいねーって。普通だったら、ブランドイメージとかもありますし、こういうふうに会社を見てもらわないと困るとか、いろいろありそうなのに一切ないじゃないですか。どうしてそういう社風になったんですか……?

牟田口 うーん、もしかしたら、ものづくりの仕方に影響を受けているかもしれないですね。要は、タオルも見た目だけよくしようと、デザインだけを変えて、たとえば最初の触り心地だけすごくよくしてみたいなことを、やろうと思えばできるんですけど。でも、実際はそうではなくて。原材料もすごい環境負荷が少ないものとかを使ってたりとか、生産プロセスが全部明らかになっているものづくりをしているんですね。

だから「ここは公開されたらヤダ」っていうのがなくて、それがすべて。IKEUCHI ORGANICのすべてを掲載いただいて紹介してもらったときに、それをどう解釈するかは、やっぱりお客さん自身かなと思っているんで。この考え方は、僕らのものづくりのやり方に共通しているのかもしれないですね。一部だけをピックアップしてよく見せるようなことは、一切やってないです。

鳥井 原材料から、生産プロセス、デザインまで全部が透明化されてることが、IKEUCHI ORGANIC……ってことですよね。

牟田口 そうですね。

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鳥井 これはわかる範囲で構わないんですけど、会社が1回民事再生してるっていうのは、ある意味でいい影響を及ぼしているんですかね?

牟田口 うん、僕はそう思いますよね。

鳥井 そうですよね。そこで転換したのかなって、僕の勝手な想像なんですけど。

牟田口 そうですね。そこでやっぱり、お客さまからの支えてもらったという経験が大きくて。お客さまの声も直接届いてっていうのを池内(代表)は経験をしているので。だからこそ、お客さんを一番大事にしているし。今でもFacebookとかインスタとかで、お客さまがコメントすると、「ありがとうございます!」って、全然知らない人に返信をして(笑)。

鳥井 へえー!(笑)

牟田口 広報の僕よりも早く見つけて。あれ、もう書いてるみたいな(笑)。

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鳥井 すごい! いやぁー、それで言うと、今回の特集で取材させてもらったみなさん、池内代表のことを褒めていましたね。それは社員さんだけではなく、ナガオカケンメイさんに至るまで本当に社内外問わず。愛されているなと感じました。

鳥井弘文

牟田口 そうですね、それは僕もびっくりしましたね。

鳥井 しかもその愛され方が、すごいひとっていうよりも、なんかこう……愛くるしいひとっていう。

牟田口 あはは。

鳥井 まあ、ちょっと頑固なときもあるよねとか、ちょっと怒っちゃうときもあるよね、でもそれがいいんだ! っていうところとか。なんか、下手に気取ってないところにみなさん惚れてるんだろうなと。

牟田口 そうですね、すごいフランクですね。誰に対しても。

鳥井 それが、社風となってるからこそ、メディアに出るときも、こうしてほしいとかああしてほしいとかっていうのがまったくなく、透明性があってやってるんだろうなってことを、なんとなく感じてました。

牟田口 なるほど。たしかにそうかもしれないですね。

企業特集のゴールとこれから

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鳥井 3つ目の話題に移りたいんですけど、取材中も何度かお話しましたが、この特集をきっかけに今後何かご一緒できそうなことなどを考えられたら嬉しいなと思っていて。

牟田口 いやぁ、本当にいっぱいあると思うんですよ。通常、外部の会社と一緒に取組をするときには、お客さんがどれだけサイト見たとか、それによってwebサイトにどういう流入がもたらされるのか定量的に見て判断します。じつは僕は、そこは一切求めてなくって。灯台もと暮らしさんに関しては。

鳥井 はい。

牟田口 売り上げっていうよりは、灯台もと暮らしの記事を見て、1人でも多くのひとの心が動いて、行動をする。たとえば、このサイトを見たときに、IKEUCHI ORGANICを好きになったんで、実際今治に行きましたっていう、いわゆるひとの心を動かす事例が、もっともっと増えたら、それがひとつのゴールかなって。

牟田口さん

牟田口 たとえば、今治オープンハウスも参加された方は40人くらいなので、これを定量的に判断してしまうと、ほんとにやる意義があるのか?と思うかもしれません。でもあの場に参加してくれた方々の高揚感、満足感は数字では計り知れないものがあって。

灯台もと暮らしは、僕らのやっている事を長い間、横で見届けてくれて、僕らが困ってる事ややりたいことをサポートしてくれるパートナー、なのかなぁ。だから社外の広報活動だけでなく、社内に向けた活動もありですよね。例えば、灯台もと暮らしの視点で作るIKEUCHI ORGANICの社内報とか(笑)。

鳥井 なるほど(笑)。社員さんに向けたものとかを。

牟田口 そうなんです。灯台もと暮らしが書く社内報なんて、僕が一番読みたいですよ。あとはそれこそ、僕らのコンテンツをちょっとつくってほしいとか(笑)。

鳥井 それは、本当に嬉しいですね。ぜひやらせてほしいです。もうすべての商品が完成されていて、じゃあ僕らがここにどんなエッセンスを足せるのかっていうところが、なかなか難しいんですけど。

やっぱり、僕らの読者の方々にも、絶対にタオルを触ってほしいし手にとってほしい。良さを知ってほしいって気持ちが一番大きいです。そこにどうやったらアプローチできるのかなあというのは、結構考えてますね。

牟田口 そういう意味では、うちが今度新商品とかを開発する段階から、灯台もと暮らしさんに取材してもらって。

鳥井 それは、できたらやりたいですねえほんとに……。なんでできたのか、とか、どういう思いなのか、みたいなところを。

牟田口 そうですね。それは僕らにはできないことなので。

鳥井 ちょうどバスマットとかもつくられてるじゃないですか。あの話も、おもしろいなと思って。商品開発秘話から追っていって、実際にこれを触る機会をつくる。そして実際に触れるようにして、買いたいひとはECから買ってくださっても構わないし、その場で買っていってもいい──そういう形ができたらおもしろそうですよね。

牟田口 世の中って点じゃないですか。灯台もと暮らしのことを大好きなひと、IKEUCHI ORGANICのことを大好きなひと、という2つの点。この2つってすごい似てると思うんですけど、でも、この2つを両方とも知ってるひとって、限りなく少ないじゃないですか。この点同士を全部結びつけるような社会にしたいなとは、なんとなく思っているところなんですよね。

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鳥井 それで言うと、僕ら、この間坂ノ途中さんの取材をさせてもらったんですけど。そこでちょこっと出た話で。

牟田口 はい。

鳥井 僕らが企業特集を行うのは、、もう坂ノ途中さんで3社目なんですよ。群言堂さんと、IKEUCHI ORGANICさんと、坂ノ途中さん。だから、その3社が全部揃ったイベントをやってもおもしろいかもねっていう話はしていて。

牟田口 ああー、おもしろいですね。

鳥井 多分、価値観とか、考え方みたいなものも、近しい3社だと思うので。

牟田口 坂ノ途中さんは、弊社と共に京都市の「これからの1000年を紡ぐ企業認定」第一号企業に認定された会社で、記念のコラボ商品もつくって販売したり、イベントを一緒に開催したりしているので、とても仲良くさせていただいています。

鳥井 そこで一緒にお話を聞いてもらって、それぞれのファンの方々が、違う2社のファンになってくれて、そこからまた新しいものづくりが生まれていくとか。そういう空間が作り出せたら。

鳥井弘文

牟田口 それはいいですね!

鳥井 同じ価値観を持っているのに、どうしても点で一直線にしかつながってないことが多いと思うんで。それを1ヶ所に集めて、同じようなひとたちが集まる機会をつくれたらなと。

牟田口 そこが一番期待するところかもしれないですね。ファンの方同士の交流も始まって、新しいコミュニティができてきて。そんな「いいお客さんが出会うコミュニティ」を増やしていくことを期待しています。

鳥井 ぜひ近いうちに実現させてください。よろしくお願いします。

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(写真/タクロコマ)

(この記事は、IKEUCHI ORGANIC株式会社と協働で製作する記事広告コンテンツです)

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